「カメラを止めるな!」を見た感想※ネタバレあり※あくまでも個人の感想※生きている人間が一番怖い

めちゃくちゃ久々に書くな!!!!!

推しが多すぎて、幸せな毎日を送っておりまう、ぐへへ。

 

そんなことよりですよ。

カメラを止めるな!」をやっとみた。

ネタバレを含みますよっと。

 

 

 

私の正直な感想は…
ほ〜〜ん!!!!!!
がすべてでした…
ちょっと自分の中でハードル上げすぎたのかな…

(こんなこと言ったらあれだけど銀魂2のほうが面白かったな…)

 

 

この物語のジャンルはなんなんだろう。

ホラー?コメディ?でも一番しっくりくるのはドキュメント?

 

話の組み立てとしては

・第一部「ワンカット映画視聴者」篇

ゾンビ映画。この「カメラを止めるな!」の映画の中の

 映画撮影で、ゾンビ映画を撮ろうとしてたらホンモノのゾンビがでてくるお話。

 なに言ってるかわからなくなるな…

 それをいったん、視聴者としてみるターン

 

・第二部「日常」

→なぜ監督がこのワンカット映画を撮ることになったか

 出演者の裏設定、監督の苦悩、ゾンビ映画を撮ることになったいろいろな事情 

 などが描かれていく

 「カメラを止めるな!」を見るターン

 

・第三部「ワンカット映画スタッフ目線」篇

→ここで第一部の「あれ、これ変だな~」と思っていたところの伏線回収が始まる。 

 裏方目線で見るターン

 ゾンビ映画カメラを止めるな!を同時進行で味わう時間

 

・第四部エンドロール「実際の撮影風景」篇

→「カメラを止めるな!」の実際の撮影風景をうつしているオフショット的な

  エンドロール。

 「カメラを止めるな!」をスタッフ目線で見るターン

 

の四部構成だったように思います。

書いててわけわかんなくなるな。

 

で、さらに詳しく書いていくと

第一部はお金のかかってないゾンビ映画見させられてるな~と思うんですよ。

ワンカットなのはすごいけど、本当に酔うし、変なセリフ回しだったり

あれなんで放送用のカメラに向かって演者としての監督はセリフを叫んだんだ?とか。

分かりやすい違和感なんですよね。

ワンカット撮影で、でもワンカット撮影なことはネタバレしてるんですよ。
あ、これ、映画の中の映画の撮影なんやなってみてる序盤で気づくんですよ。
カメラについた血ふくとか。役者の違和感ある演技とか。

だから序盤は「くすくす」と笑ってしまう感じでおもしろかったです。

映画を見てるけど、どこか体験型のような、参加型のような。

この違和感覚えておこう!ってなるんですよね、謎解きのヒントみたいに。

 

でもなんだか途中から長いな~と感じてきて。

もともとゾンビ映画なんで、一人がゾンビになったら

「戦う・逃げる・感染する」みたいなパターンしか描けなくなるじゃないですか。

だから普通に物語に飽きてしまった。

異様な役者の空気感、きっとこれあとから回収するんだろうな~とか

先読みがどんどんしやすくなってしまって。

 

で、第二部に進みます。

癖のつよい、訳アリ役者さんばっかりなんですよ。

さっきの違和感みたいに「この癖覚えておこう、きっとヒントだ!」と

思いながら見ちゃうんですよね。

そして、見てるうちに「あ、さっきの違和感とこれとこれつながるな~」

って自分のなかで答え合わせできちゃうんですよ…

これが一番よくなかったのかな…

 

きっと伏線って最後の答え合わせのシーンで

「あ!!あれも伏線だったのか~!すげ~!」ってなるから

最高潮のドキドキがあると思うのですが今回のは

「きっとこれとこれつながるな~」みたいな自己完結できるものが

多かったように思います。

第二部はヒントをまき散らして、第三部は答え合わせのターンに入りますよ。

 

第三部はカメラを止めるな!のなかのゾンビ映画の撮影の中の

スタッフ目線になります。

ここから第一部でみた違和感をぜーんぶまとめて回収。

さっきまで「怖いな~」と思っていたゾンビ映画がまるで

コメディ映画になるんです。それはすごかったんですが、全部自分の中の

思い描いていた範囲でした。

もちろん「くすくす」と笑いますけどもあっと驚く面白さはなかったなと。

伏線回収というか…種明かしなんですよね。

回収というか、ネタばれ?

 

第三部が終わって、映画はおわり。エンドロールが流れます

 

でね、このエンドロールが一番「はっ」と「ドキっ」とさせられるんですよね。

 

カメラを止めるな!の撮影風景を撮影しているところがうつるんですよ。

これを見たときに、なんかすんごい不思議な感覚になるんです。

すごい表現しにくいんですけど、

裏を見てたのに、また裏があって、いままで見てた裏は結局表だったんだな~

って。

それが、私もしっかり物語の一部になってたんだ!!!という感覚になりました。

やっぱり参加型で、オーディエンスありきの映画なんだなって。

いろんな世界線があるんですが、最後のエンドロールが全部を一つにしてくれてました。

 

「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」

のコピーがついている映画ですが、私的には2度どころじゃねえ!って気持ちでした。

 

 

ここからもっと言葉のチョイスに困る話をしますと…

 

いやーほんとおもしろかったんですけど
全部「低予算、無名な監督、無名な役者」
がよりこの物語を引き立たせるギリギリのラインついてるなって。


あーここ違和感だなぁ、でも低予算だから!おもしれえ!みたいな。
3つの条件がすべて面白くしてるっていうか。
そういう背景があっておもしろいんですよね。
だから内容単体ではなくて。
これはドキュメントなのかな。

とにかく監督頭いいな~っていう感想が一番です。(笑)

 

小さな映画館で始まって、こんな大きい映画館で流れて!

みたいな背景含めて「おもしろいっていわなきゃ」みたいな空気感といいますか。

 

すんごい話題になったじゃないですか
これでもかってくらい
だから小さい映画館から
大きい映画館でも放映されたじゃないですか。

いますごく悔しいのは、ここまで話題になっていなくて

本当になんの前情報もない状態で小さい映画館でみたかったなって。

そしたらきっと「おもしろい映画をみつけたぞー!これはワクワクするぞー!」

になっていたと思うんですね、きっといろんなひとに教えたくなるような。

でも大々的に言うんじゃなくて、こっそり言いたくなる感じなんです。

 


なにより、ネタバレできない内容だから
「言えないけど!とにかくおもしらいからみて!」みたいなSNS
この大勢の観客をつくってるんやろな。

とにかく監督頭いい。

絶妙な違和感で
あれこれ!変だよ!って観客に簡単に思わせる。
完全に参加型の映画館やなと思いました。

 

なにより

絶賛ばかりのSNSのなかで
「ん〜〜これここまで言われるほど本当におもしろいのか」

ってなる世間とのズレをうまく発信でないことが、めっちゃ怖いです。
ゾンビより怖いです。やっぱり生きてる人間が一番こわいわ。

 

 

 

 

いろいろグダグダ書きましたが、面白いことは面白かったですよ!!

 

これ舞台でやったほうがおもしろいんじゃないかな~

 

第一部はスクリーンで、第二部は舞台で、第三部はスクリーンで本編を

流しつつ、ネタバレ箇所は舞台で、第四部はスクリーンで

みたいな。

それのほうが、より参加型になって、ショーみたいなことになるんでないかな~

と昨日お風呂はいりながら考えてました。

 

低予算でこれだけのものを作るんだら、誰かこの監督に大金渡して!

お金つくったらそれだけのものつくるか見たいわ!!!!!

と思わせられた時点で私の負けかもしれんの~

 

あ!そうだ!!曲はめっちゃよかったと思った。

この映画を見ながら、きっと音楽のつけかたによって面白さめっちゃ左右されるんだろうな~って思ったほど。

どの映画もきっとそうだけど、なんかよりそう感じたな